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第8回「あまみハンドメイド大賞」受賞作品のお知らせ

こんにちは、minneです。

2023年7月、鹿児島・奄美大島で「第8回あまみハンドメイド大賞」が開催されました。
「あまみハンドメイド大賞」は、奄美市と株式会社しーまが共催で開催されている、奄美群島在住者のみが応募できるハンドメイド作品コンテストです。
minneは毎回審査員を務めさせていただいており、第8回を迎える今回も審査員として参加させていただきました。

例年、「あまみハンドメイドマーケット」と同時開催されていましたが、今年は「あまみハンドメイド大賞」のみ先行開催されました。

今回は「第8回あまみハンドメイド大賞」の受賞作品と審査会の様子を紹介させていただきます。


審査会の様子

審査会は奄美で開催され、minneも現地を訪問しました。

審査基準は
「奄美の自然・豊かさ・時間を表現した作品かつオリジナルのハンドメイド作品であること」
「奄美群島在住であること」

この2つ。

審査会場には丁寧に制作された作品たちがずらりと並びます。

大島紬を使用したインテリアやファッションアイテム、奄美の特産品の「たんかん」を使用したドレッシングやジャムなどの食品など個性豊かな作品ばかり。

どの作品も奄美のものづくりの技術、素晴らしい食材や文化を発信したいという作者の想いが伝わってきます。奄美の魅力を知れば知るほど、常にそれらに触れている奄美のみなさんが羨ましい。

力作揃いの応募作品たちを、他の審査員の方々とともにじっくり拝見していきました。見応えのある作品ばかりで審査の間も話が尽きず、素材や制作工程、展示方法など、審査時間を延長して審査員全員で納得がいくまで意見を交わし審査させていただきました。

<賞について>
審査員によって決定する「グランプリ」「奄美市賞」「minne賞」「しーま賞」「大島紬賞」「島ギフト賞」のほか、奄美市役所でエントリー作品の展示を行った際の来場者投票で決まる「オーディエンス賞」の7つ。

受賞作品のご紹介

グランプリ・奄美市賞(ダブル受賞)

作家:rotsui(ロツイ)さん
作品名:「子どもたちと過ごす時間の中で」
minne:
https://minne.com/@rotsui

左から「片時の日暮れと夕凪」「畑に響く朗らかな声」「砂浜に映る夕やけ」

ご家族と過ごす時間の中から、好きな風景を切り取ってデザインされた作品。
「ハンドメイド大賞に初めて応募するにあたって、誰に何を伝えたいのかを考えた時に、一番に想ったのは、子どもたちに島で過ごす時間の素晴らしさを伝えたい。」という想いが込められています。

「片時の日暮れと夕凪」
「畑に響く朗らかな声」
「砂浜に映る夕やけ」
作品のタイトルからも奄美の自然豊かな風景や穏やかに流れる時間、お子さんと一緒に時を重ねることを楽しまれている様子が伝わります。

細部まで丁寧に作り込まれ360度どこから見ても美しく、作品の完成度の高さはもちろん、タイトルやディスプレイも含めて作品の魅力を伝えるための創意工夫とオリジナリティの探求、ブランディング力が高く評価されました。

ものづくりを楽しみながらこれまで幾度の試行錯誤を繰り返されて完成した作品ということが感じられ、また、奄美のハンドメイド界を代表し、今後の活躍をもっとも期待する作家として満場一致で受賞となりました。

minne賞

作家:栄 ミホ さん
作品名:「ツムギノハナ」「ハレのご祝儀袋」
minne:
https://minne.com/@icchakka

「ツムギノハナ」
「ハレのご祝儀袋」

小・中学生のお子さんを持つ妹さんのために作られた作品。
「妹が入学式や発表会に出席、参観するときに紬を着るのですが、自分では着付けができず、その度に母に頼んでいました。着付ける側の母も高齢で、紬は持ってはいても着ている姿は見たことがありません。私も…。もっと、ハレの日に気軽に紬を身につけられたら!」という想いが込められています。

大切にしている大島紬を「ハレの日」に身に付けたいという気持ちがとても素敵だなと思いました。一から着付けるなど手間や時間を考えると、気軽にに身に付けられるコサージュは喜ばれる方も多いのでは。リボンが取り外せて2wayで楽しめるところも使い勝手が良く幅広いコーディネートで活躍しそうです。

形や模様が異なる花びらを何枚も重ねながら全体の形を作っていくことは至難の業。どこから見てもお花の形が綺麗で模様の見え方など全体のバランスも良く、何度も試行錯誤を繰り返しながら完成された様子がうかがえて完成度の高さが評価されました。

ご祝儀袋についても他の人とは被りにくく、オリジナリティがあり色味がシックなので男女問わず使用できるところも素敵です。

大島紬とアフリカンテイストのハギレと組み合わせているところも注目を集めたポイントです。大島紬は色味は落ち着いていますが絹の美しい光沢や模様など存在感がある生地のため、普通の生地を組み合わせると大島紬に負けてしまうそうです。そのため、さまざまな生地と大島紬を組み合わせを試して力強いアフリカンテイストの生地との組み合わせにたどり着いたそう。

ウェディングやオケージョンアイテムの需要が高まっているminneでもぜひ販売していただきたい作品です。

大島紬賞

作家:ふふるん さん
作品名:「奄美の黒うさぎ達」

「奄美の黒うさぎ達」

ご友人への結婚祝いとして制作された作品です。月日が経ちお子さんが家族に加わり、ペアとして制作されたクロウサギに小さいクロウサギが加わり親子のクロウサギをプレゼント。とても喜ばれたそうです。

「クロウサギ」は自然豊かな奄美を代表する天然記念物。

「奄美に嫁いで来て、奄美の自然の豊かさ・伝承すべき守るべきもの達に触れていく中で、 色々な手作りを楽しんできました。 泥染めをしたり、大島紬の布で小物や人形を作ったり、陶芸で作品作りをしたりと・・ いつしかその中で、奄美の黒うさぎを表現することが、私のライフワークになりました。」
奄美の暮らしの中で自然や文化に触れ、さまざまなものづくりを心から楽しまれている様子、暮らしの中で「ものづくり」が当たり前になっている様子がとても素敵です。

大島紬の柄の美しさや素朴で愛らしいクロウサギを身近に楽しめる作品は国内だけでなく海外のお客様からもとても喜ばれそうな点も高く評価されました。

島ギフト賞

作家:amamica(アマミーカ)さん
作品名:「海洋プラスチックゴミを宝物につくりかえよう」
minne:
https://minne.com/@amamica

「海洋プラスチックゴミを宝物につくりかえよう」

こちらの色鮮やかな作品は海洋プラスチックゴミをアップサイクルした作品です。

amamica(アマミーカ)さんは、世界自然遺産の奄美大島の綺麗な海を子供たちの未来まで残していきたいという想いでビーチクリーン活動をされています。
「回収しきれないほどの海洋プラスチックゴミをただ捨てるだけでなくアップサイクルして新たな価値を生み出せないかと作品を作り始めました。 回収しなければ環境を破壊し続ける厄介な海洋プラスチックゴミ問題にamamicaの作品を通じて奄美大島に住む皆さんや、観光客の皆さんに目を向けていただけたら」という想いが込められています。

奄美の海を守りたい。ビーチクリーン活動で回収した海洋プラスチックゴミをただ捨てるだけでなくアップサイクルすることで宝物にかえるという想いは、作品を通してきっと多くの子供たちに伝わり受け継がれていくことでしょう。島らしい発想と創造性あふれる作品の背景にある未来へつながるストーリーが高く評価されました。

しーま賞

作家:LilyTiara(リリーティアラ)さん
作品名:「まんまるシーグラス」

「まんまるシーグラス」

奄美の海に流れ着いたシーグラスを丁寧に磨き、ガラス本来の美しさを引き出した作品です。

「広い海を旅して奄美に流れついたシーグラス。そのままでも美しく可愛いらしいのですが、少し手間を加え命を吹きかけることで、ガラス本来の美しい輝きを蘇らせました。 まるで人魚の涙のように美しく輝いています。」

シーグラスの美しさに惹かれ、作家さんがアクセサリー制作を楽しまれている様子が伝わります。シーグラスを使用した作品は数多くありますが、シーグラスを一度溶かして加工することでザラザラしている表面がぷるんとした透明感がある表情に生まれ変わり、手間隙をかけて素材の魅力を引き出した作品となった点が高く評価されました。

奄美の海を身近に感じられるアクセサリー作品は、旅の思い出として自分用はもちろん大切な人へのプレゼントにも喜ばれそうです。

オーディエンス賞

作家:あまみこ さん
作品名:「奄美黒糖生姜チップス・奄美黒糖生姜シロップ」

「奄美黒糖生姜チップス・奄美黒糖生姜シロップ」

黒糖や生姜など自然豊かな奄美の大地で力強く育った食材で作られた作品です。島の香り高い生姜を主役としてたくさん食べてほしいという想いから生まれました。

「 生姜は体を温めるだけでなく、加熱することによって免疫力を上げ、新陳代謝や殺菌作用などが高まるスーパーフードです。それをお茶請けや飲料として手軽に美味しくいただける商品を作りたい。 島の素材で作った商品を島外の方々に食べて頂き、奄美に興味を持ってもらいたい。奄美をアピールしていきたい。」という想いが込められています。

黒糖のコクのある甘みと生姜のガツンとした辛みと香りがマッチしたチップスは次から次へと食べたくなるほど美味しかったです。黒糖と生姜で本来の味が楽しめるシロップは、夏の暑い日はソーダで、冬の寒い日はホットドリンクとして季節を問わず年中楽しめる一品です。

シロップはチップスを加工する過程において本来なら廃棄されてしまう生姜液を無駄にしないために考えた副産物利用の商品だそうで、島の食材にこだわり、食材本来の美味しさを大切にしながら環境にも配慮したものづくりをされている点が評価されました。

パッと目を引くパッケージも可愛くてお土産にもぴったりですね。

回を重ねるごとに奄美の魅力がつまったポテンシャルが高い作品が集まり、どんどんパワーアップする「あまみハンドメイド大賞」、いかがでしたでしょうか。

受賞されたみなさま、本当におめでとうございます。
今後もみなさまのご活躍と作品を心より楽しみにいたしております。

最後に、minneのハンドメイドマーケットのお知らせ

4年振りとなる「minneのハンドメイドマーケット」が東京ビッグサイトで開催決定。会期は、2023年9月16日(土)〜18日(月・祝)の3日間。2,400以上のブースが集まる大規模イベントです。

コンセプトは「journey」。
当日はさまざまなものづくりに触れながら、新しい「好き」に出会える旅をお楽しみください。

あまみハンドメイド大賞でグランプリ・奄美市賞をダブル受賞された rotsui さんも9月16日(土)、17日(日)に出展されるので、ぜひ奄美を感じる作品と出会いにブースにお立ち寄りくださいね。

▼minneのハンドメイドマーケットのチケット購入はこちら

minneが少しでも奄美のものづくりにお役に立てていれば嬉しいです。
minneはこれからもすべてのものづくりを応援してまいります。

▼ イベント主催者・しーまさんの開催レポートはこちら

【この記事に関するお問い合わせ先】
https://minne.com/contact


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