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第7回「あまみハンドメイド大賞」受賞作品のお知らせ

こんにちは、minneです。

2022年12月、鹿児島・奄美大島で「第7回あまみハンドメイド大賞」が開催されました。
「あまみハンドメイド大賞」は、奄美市と株式会社しーまが共催で開催されている、奄美群島在住者のみが応募できるハンドメイド作品コンテストです。
minneは毎回審査員を務めさせていただいており、第7回を迎える今回もまた、審査員として参加させていただきました。

あまみハンドメイド大賞の審査会や授賞式は、2022年12月18日に行われた「第7回あまみハンドメイドマーケット」にあわせて実施されました。
「あまみハンドメイドマーケット」は、奄美群島在住のハンドメイド作家・ブランドの方が多数出展された販売イベントです。

今回は「第7回あまみハンドメイド大賞」の受賞作品を、審査会や「あまみハンドメイドマーケット」の様子ととも紹介させていただきます。

審査会の様子

審査会は奄美で開催され、minneも現地を訪問しました。
コンテスト自体はこれまでも毎年開催されてきましたが、新型コロナウイルス感染症の影響でリモート審査が続き、会場での審査は2020年2月開催の第4回ぶりでした。

審査基準は
「奄美の自然・豊かさ・時間を表現した作品であること」
「オリジナルのハンドメイド作品であること」

この2つ。
力作揃いの応募作品たちを、他の審査員の方々とともにじっくり拝見していきました。

どの作品も、一目見た瞬間にすぐに作品に吸い込まれました。
限られた時間ながら、1つ1つの作品に「完成するまでどれほどの点数を試行錯誤しながらつくられたのだろう…」と、つい見入ってしまうほど。
奄美は素晴らしい食材、文化、歴史、ものづくりの技術などがたくさんあり、常にそれらに触れている奄美のみなさんが羨ましくなりました。

賞は、審査員によって決定する「グランプリ」「奄美市賞」「minne賞」「しーま賞」「大島紬賞」「島ギフト賞」のほか、あまみハンドメイドマーケット会場での一般投票で決まる「オーディエンス賞」もあります。
ご来場のみなさまも、真剣に応募作品をご覧になられていました。

受賞作品のご紹介

厳正な審査を経て決定した、栄えある受賞作品はこちらです。

グランプリ・奄美市賞(ダブル受賞)

「奄美の森のくまさん」
久保智子(blanche)さん

奄美大島を産地とする織物「大島紬」を使用したテディベアです。
2サイズあり、それぞれに型紙をおこしてそのサイズに合った大島紬の柄を選ばれている点や、柄合わせも美しく左右対称になっているところに、縫製技術の高さがうかがえます。
目のパーツもサイズに合わせたものを使用されるなど、細部にまでつくり手のこだわりが感じられました。
頭、腕、足などのパーツは可動式になっていて、持ち主が思い思いのポーズをさせながら楽しめる点も評価ポイントです。
日本のみならず海外のテディベアコレクターの方にもおすすめしたい作品です。

minne賞

「Moon Wave~月波~」 
與優華(Create クリエイト)さん

大島紬の糸を使用したアクセサリーをつくられている方で、アクセサリーの制作過程で出る糸くずを生かしたいという思いから生まれた、キャンドルホルダーとソイキャンドルです。
大島紬へのリスペクトと、紬の糸を大切にする思いを強く感じました。
奄美の空や海を表す色合いや、月のモチーフにしたデザインなど、作家の方が目にした光景を作品に落とし込めている点も素敵です。
キャンドルに火を灯すと違った表情が楽しめる点も面白いですね。
目の荒い紙やすりから目の細かいコンパウンド(研磨剤)まで、手間を惜しまず丁寧につくられた点も評価のポイントです。

<minne賞として選んだポイント>
minneではライフスタイルアイテムも年々人気が高まっており、近年増えたおうち時間を「自分らしいお気に入りのものとゆっくり過ごしたい」と思う方にぜひおすすめしたいと思った作品です。
minneトップページに掲載される特集などのバナー画像に、この作品が起用されている様子も想像できました。

しーま賞

「月から生まれた黄金鯨」 
成実さん

「この作家の方の頭の中にはどんな世界が広がっているんだろう」と考えるほど、抑えきれない創作意欲やイマジネーションが作品から溢れ出ていました。
1〜3月になるとクジラが南下して奄美にやってくるらしく、ホエールウォッチングが盛んになるそうです。
夜になると、日中は賑わっていた海も静まり、海に映り込む満月と悠々と泳ぐクジラの情景が目に浮かびました。
島に暮らす方にとっては日常の光景なんだなと思うと、とても羨ましくなりました。
今後の作品も拝見してみたいと思った点も、評価のポイントです。

大島紬賞

「今日は屋仁川で飲み会だから大島紬のカッコいいイヤリングと星のヘアピンを付けてお洒落して呑みに行こう♡」
「今日は満月が綺麗だから大島紬のピアスと月のヘアピンを付けて夜空観察デートに行こう♡」
HAB A MOONさん

「若い世代もファッションの一部として身に付けられる大島紬のアクセサリーを」というコンセプトでつくられた作品です。
作品に合う利用シーンを提案されている点が素敵です。
広く澄んだ空を持つ奄美の満月はとてもきれいでしょうし、奄美一の繁華街である屋仁川で気心知れた仲間と飲み会…想像しただけでわくわくします。
奄美に代々伝わる大島紬を使用したアクセサリーを身に付けて、デートや仲間と集うことができたらどんなに楽しいことでしょう。
そんなわくわくした気持ちが、この2つの作品から伝わりました。
奄美のいろいろな場所やイベントなどで、今後もさまざまな展開ができること、また、奄美に限らずいろいろな風景をもとに作家独自の視点でつくられた作品も拝見してみたい、と思った点も評価のポイントです。

島ギフト賞

「たんかん島胡椒」
AMAMIMAMAさん

奄美の豊かな自然によって育まれた素材を使用した食品の応募もありました。
奄美の特産物である「たんかん」を使用した島胡椒です。
たんかんの爽やかでキレのある柑橘の香りや塩の旨味など、素材本来の旨味が凝縮されていました。
お鍋や餃子などはもちろん、奄美の特産物である黒糖焼酎にも合うなど、幅広い楽しみ方を提案されている点も、島ならではで面白いですね。
素材本来のおいしさを伝えるために、手間を惜しまず丁寧につくられたことが伝わってきて、つくり手のみなさんの本気度とこだわりを感じました。

オーディエンス賞

 「大切な人に見せたい海(アートパネル)」 
 uminote Art & Designさん

サンゴ礁に囲まれた与論島(奄美群島)の、宝石のように美しく穏やかなイノー(内海)の景色を表現したアートパネルです。
海の色や波の造形がとても美しいと感じました。
旅の思い出として持って帰りたくなりますね。
既に与論島の海を知っている人はその光景を思い出せるでしょうし、まだ見たことがない人には穏やかで美しい海が目の前に広がり、波の音が聞こえてきそうな感覚がする素敵な作品でした。

<来場者の方の投票コメント(抜粋)>
・奄美のきれいな海が想像できて、部屋にかざるだけで気持ちが明るくなりそう。
・島を離れても島の海を思い出せそうなくらいのきれいさにひかれました。
・海の色、濃色から次第に薄くなる色使いが目にとまった。もっと違う作品も見てみたいと思った。

授賞式の様子

あまみハンドメイドマーケットの会場内で、授賞式が行われました。

受賞された方のコメントからは、喜びはもちろん「奄美の面白さや良さを知ってほしい、感じてほしい」「豊かな自然、時間、その魅力を発信したい」という思いが溢れていて、とても感動的でした。

受賞作品のみならず、応募作品はどれも、ものづくりへの「楽しい」「面白い」というわくわくした気持ちや、「次はこうしてみよう」「この素材を使ったらどうなるだろう」などの好奇心、「作品をもっと良くしたい」「奄美の魅力をもっと表現したい」といった試行錯誤が感じ取れ、審査員を務めさせていただいたことに背筋が伸びる思いでした。

盛況のあまみハンドメイドマーケット

あまみハンドメイド大賞の授賞式が行われた「あまみハンドメイドマーケット」の様子もご紹介します。
事前予約制の入場制限があったものの、開場と同時に来場者で一気に賑わっていました。

会場1階は、ハンドメイド作品のお買い物が楽しめる「ハンドメイド販売ブース」がずらり。
2階にはものづくり体験が楽しめる「ワークショップブース」や、奄美の食材を使った食べ物の「テイクアウトフードブース」などもありました。
お友達同士やご家族など、お子さんからご年配の方まで幅広い世代の方がイベントを楽しまれていました。

ハンドメイド販売ブースでは、来場者の方が作品を手に取りながら、出展者である作家の方が作品づくりの背景や思いについて話されていたりなど、思い思いに楽しまれている様子でした。

会場ではminneもブースも出展させていただきました。

奄美在住のイラストレーター・豊島由奈さんによる大きなクリスマスツリーのイラストも会場に出現。
奄美の生き物や植物がいきいきと描かれたクリスマスツリーに、お子さんたちが折り紙に書いたかわいいイラストも加わり、世界にひとつのツリーが完成しました。
リアルタイムでツリーができあがっていく様子に、来場者のみなさまからも思わずにっこり笑顔がこぼれました。

他にも、作品制作の中で出る余った資材が次のものづくりの役に立つといいな、という思いのもと、作家・ブランドのみなさまが資材などを持ち寄った「ハンドメイド蚤の市」コーナーもありました。
ものづくりに関心がある来場者の方が持ち帰るなど、新たなものづくりのきっかけにもなっており、ものを大切にするという良い連鎖が生まれていました。

第7回「あまみハンドメイド大賞」「ハンドメイドマーケット」、大盛況のうちに終了しました。
回を重ねるごとに、どんどん新たな作品や取り組みが生み出されていて、奄美のハンドメイドのポテンシャルの高さを改めて感じました。

奄美のものづくりに、minneが少しでもお役に立てていれば嬉しいです。
minneはこれからもすべてのものづくりを応援してまいります。

▼ イベント主催者・しーまさんの開催レポートはこちら


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