
購入につながる、作品名・説明文の書き方(#minne学習帖)
こんにちは、minneの作家活動アドバイザー 和田まおです。
作品ができあがり、いざminneで販売しようとしたときに「作品名どうしよう……」「説明文の文章を考えるの苦手」と困ったことがある作家さんも多いのではないでしょうか。
今回は「作品名」や「説明文」など言葉で作品の魅力を伝え、購入につなげる方法をご紹介します。
簡潔に作品の魅力を伝える「作品名」
作品名は、お客様がその作品に興味を持つきっかけになる大事な要素です。作品の魅力が伝わるよう、簡潔に作品の特徴がわかる名前をつけましょう。
◆作品名の目安は15文字
minneの検索結果ページなど、長い作品名だと途中で切れて表示される場合があるため、伝えたい内容は15文字くらいに収めるようにしましょう。
アプリの検索結果ページでは、上の画像のように12〜15文字以下は「...」で省略して表示されます。
◆素材名、種類、テイストを組み合わせる
素材名(タッセル、パール、14kgfなど)、種類(ピアス、ネックレスなど)、テイスト(大人な~、季節モノなど)を組み合わせるとちょうどいい作品名ができます。
OK: シンプルな折り紙のピアス 2way
OK: 色が選べる★大きめリボンバレッタ
◆作品の説明ではない情報は入れない(NG例)
「再販」「いいね×100」などは作品そのものの説明ではありません。これらの言葉で埋められてしまうと、どんな作品なのか知りたいお客様にとっては情報不足になり、興味を持ってもらえなくなってしまいます。
人気作品であることは、作品にとって+αの情報ですので説明文の中でアピールしましょう!
NG: 再再再再再再販売★☆★☆★いいね×100超えの大人気!!星のピアス★☆★☆★
◆作品名と写真はセットで考える
minneでは作品名と作品写真はセットで表示されるので、写真で伝えきれない情報を作品名に入れると伝わりやすくなります。
下記の作品の場合、写真だけでは「ブローチなのかな?」「どのくらいの大きさなんだろう」などわからないことがあるので、それを補足するような作品名をつけましょう。
NG: クジラ Aタイプ
OK: クジラさんマグネット ミニサイズ
素材名や種類を優先するか、世界観や作品の雰囲気を重視するかは、それぞれの作家さんが目指すブランドイメージにつながることなので、ケースバイケースで自分なりに考えてみてください。
購買意欲をかき立てる「説明文」
説明文を書くときは、「自分の作品を好きになってくれる人が読むもの」を意識しましょう。
お客様にとって購入の決め手になる場合もあるので、下記の4つのポイントを押さえて、わかりやすく伝えるよう心がけましょう。
◆ポイント1:大きさや素材について詳しく書く
大きさや素材などを詳細に書くことで、お客様は作品についてより深く知ることができ、作品に対する興味がわきます。
作家さん自身しかわからない情報なので、なるべく詳しく書きましょう。
例) 縦・横のサイズ / 重さ / 金属アレルギー対応の有無 など
OK: 全長16cmの短めのブレスレット。6ミリのコットンパールを3つ使用しています。
◆ポイント2:作品の魅力を引き立てるエピソードを盛り込む
ハンドメイド作品ならではの制作のこだわりや工夫は、作品が丁寧につくられた印象を与えます。
OK: はじめは自分用として作ったものでしたが、素敵だと褒めてくれた友人たちにプレゼントしたことがこのブレスレットをつくるきっかけになっています。友人たちの好みに合わせ、試行錯誤してブレスレットのデザインを調整しました。特にコットンパールの大きさと個数のバランスには時間をかけたので、きれいな仕上がりになっていると思います。
◆ポイント3:リアルな使用感を盛り込む
コーディネート例や使い方例を紹介することで、作品を使用する際の想像ができ、お客様をワクワクさせることができます。
OK: 全長16cmと短めにすることにより、手首に留まりやすく、華奢で綺麗な手首を演出します。シンプルなデザインなので他のブレスレットとの重ね付けもおすすめです。女子会や結婚式など華やかなシーンでもお仕事でもお使いいただけると思います。
◆ポイント4:お手入れや取り扱い方法もていねいに伝える
作品を長く使ってもらうためのお手入れ方法や取り扱い方法も詳しく紹介しましょう。実際に使用する際の不安が解消され、お客さまが安心して購入できます。
例)水で洗える or 水NG / 直射日光は避ける / 涼しいところで保管 / 市販のシルバー磨き布で磨く など
OK: 金具は金メッキのため、空気や水分・塩分に触れない場所での保管をおすすめします。
これら4つのポイントを盛り込むと、購入を検討しているお客様の背中を押すことができるはずです。作家さんしか知らない情報を、店舗で店員さんが教えてくれるようにわかりやすく伝えることが大切です。
◆NGな注意書き
クレームを避けるために下記のような内容を書きたくなるかもしれませんが、minneでは推奨していません。
NG: ノークレームノーリターンでお願いします
NG: 素人なので...…
NG: 既製品のようなクオリティは求めないでください
説明文は、作品についてより深く知ってもらうためのものなので、不安材料になってしまう注意書きや謙遜で作品の価値を下げてしまうのはもったいないです。
不安な言葉を並べるよりも「1点1点心を込めて作っているので少しずつ個体差があり、すべて世界でひとつだけの作品になっています」など、ハンドメイド作品であることを価値に変える言葉が書かれていると、作家さんの正直な姿勢が感じられて応援したくなります。
信頼と親しみを与える「プロフィール」
お客様は作品を購入する前に作家さんのプロフィールなども見ていることが多いです。お客様にわかりやすく内容は要点を押さえて簡潔に、信頼と親しみを感じる文章を心がけましょう。
まずは最低限の内容を書いて、定期的に見直すことが大切です。
プロフィール編集はこちらから:
「minne会員ページ」 > 「設定」> 「プロフィール設定」
ギャラリー紹介編集はこちらから:
「minne会員ページ」 > 「設定」 > 「ギャラリー設定」
◆共感を呼ぶエピソードを書く
個人的なストーリーは共感を呼びます。作品づくりのをきっかけなどを書いてみましょう。
例)「~というきっかけがあって、~があったらいいなと思ってつくりました。~~という人にオススメです!」
OK: 「糸に魔法を」をコンセプトに、独自の技法で刺繍糸を固めたアクセサリーを制作しています。糸の繊細で優しい雰囲気を大切に/刺繍糸のカラーパリエーションを活かした色遊びがテーマ。他には無い素材感と、無数の色の組み合わせをお楽しみ下さい。「日常にちょっぴり彩りを添えられますように。」といった想いを込めながら一つ一つ丁寧な手仕事を心がけています。
NG: 暇な時間に作っています。
◆メリットになることを書く
活動履歴や技術の習得方法など作品の価値や信頼を高めることにつながる情報を書きましょう。作品制作の初心者であることなどは、お客様を不安にさせるだけなので書く必要はありません。
OK: 10年間、家具職人として働いた経験を活かし、木のオモチャの作成・販売をはじめました。
NG: 初心者作家ですので、あまり見栄えはよくありませんが…がんばってつくってます!
◆SNSのアカウントを設定する
プロフィールには、Twitter、Instagram、FacebookなどのSNSを表示することができます。利用中のSNSがあれば、ぜひご登録ください。作家さんが新作情報や制作の様子を発信することで、お客様がファンになりリピート購入してくれるチャンスが広がります。
SNSのアカウントを表示したら、必ずクリックして正しくリンクされているか確認しましょう。興味を持ってくれたお客様をがっかりさせないよう、表示の確認はとても大切です。
いかがでしたでしょうか。
うまい文章を書く必要はなく、伝えたいことがお客様にちゃんと伝わるようわかりやすい文章を心がけることが大切です。
購入にもつながることなので、客観的な視点で定期的に見直すことをおすすめします。
本日のまとめ
(1)作品名は15文字が目安。写真で伝えきれない情報も入れると◎
(2)作品についてより深く知ってもらえるような「説明文」を書こう
(3)プロフィールにSNSを登録したらリンクチェックも忘れずに!
(4)客観的な視点で定期的に見直そう
作品名のつけ方、説明文やプロフィールの書き方でお困りの作家さんは、今回の内容を参考にしていただければ嬉しいです。
もっと詳しく学んでみたい方は、書籍「minneの売り方講座」も参考にしてみてくださいね。