見出し画像

【イベントレポ】「デザビレ鈴木村長&minne和田まお座談会」が開催されました(主催:IID 世田谷ものづくり学校)

7月9日の夜、minne LAB 世田谷が入居する「IID 世田谷ものづくり学校(以下、IID)」にて、「デザビレ鈴木村長 & minne和田まおの 『これからのクリエイターに必要なこと』座談会」が開催されました。

IIDさんが主催されている、新しいビジネス等に挑戦しているイノベーターが語らうトークイベント「IID Innovator’s File」の第6回目として企画された、この座談会。
今回は、クリエイター・作家支援活動で新しい取り組みをしているイノベーターとして、これまで15年以上に渡り入居クリエイターのビジネス相談や産業界との連携に関わられている台東デザイナーズビレッジ 鈴木村長」とともに、「minne作家活動アドバイザー 和田まお」が講師を務めさせていただきました。

鈴木村長は6月に本を出版され、クリエイター支援の拡大に精力を注がれています。

ちなみに、和田も4月に「売れるきほん帖」を出版いたしました。

出版した本の内容を挟みつつ繰り広げられた、クリエイターとして活躍するための条件や今後の展望について、少しだけお届けいたします。

共通点は「頑張っている人の課題を解決したい!」

最初に、2人のこれまでの活動内容や、今の取り組みに至った経緯についてお話ししました。

鈴木村長は、大学卒業後に大手ファッション系企業に就職され主に企画を担当された後、「困っている人を助けたい」という思いでNPO法人に転職。
年齢や体型、障がい等を超えて楽しめるファッションの推進に取り組まれていました。
そんなある日、台東デザイナーズビレッジの求人を見つけ、ここなら困っている・頑張っている人をもっと助ける仕事ができると、応募されたそう。

一方、和田もGMOペパボ(minneの運営会社)に入社した動機として「Webサイトを作るだけではなく、作った後もユーザーの課題解決がしたかった」と話しました。
以前勤めていた会社では納品までしか携われず、満足できなかったそう。
ユーザーの課題をみんなで共有し、一緒に良くしていく=解決していくことに喜びを感じるとのことです。
デザイナー職を経て、2015年に「minneのアトリエ(現:minne LAB 世田谷)」立ち上げの際に担当者社内公募があり、まさにその仕事ができると思って手を挙げ、作家活動アドバイザーとしての道を歩むことに。

トークを聞かれていたコーディネーターの方が、そっと「経験されてきた仕事は全く違うものの、お2人とも他の人の課題を解決したい! という部分が共通しているんですね」と呟かれると、会場中も納得感に包まれました。

環境のせいにしない

座談会中、参加者の方から「クリエイターが地方で活動するのは、東京(で活動する人)に比べて不利なのか?」という質問が出ました。
それには2人とも明確に「NO」と回答。

鈴木村長:
ネット販売なら、東京も地方も関係ないですよね。
ただ地方の人の傾向として、PRの仕方がうまくないなと感じています。
(大都市圏に比べてコミュニティ中心の社会のため)他人に見られている・見てもらう感覚が薄いんです。
しかし、それは意識次第で変われるので、地方を理由にはできません

和田:
地方は東京に比べて維持管理コストが安く、作業環境も広く確保できます。
何より、「ものが足りないなら自分たちで作る」という考えが根幹にあるので、地方のクリエイターのポテンシャルはとても高いんですよ。
企業との取り組みやメディア露出などのチャンスは、確かに東京は多いですが、他の部分ではむしろ地方の方が有利かもしれません。

話は「環境のせいにせず、今の環境をどう活かすかが重要」という展開に。
余談ですが、このレポートを書いているminneスタッフの私も地方出身上京組なので、なんだか心に突き刺さる思いで聞いておりました。
「東京(大都市圏)」と「地方」の二項対立で考えてしまいがちですが、置かれている状況を把握し、理想に近づける努力をすることが、クリエイターの成長には不可欠なのだと感じました。

オフラインでもオンラインでも支援の裾野を拡げたい

会の締めくくりとして、コーディネーターの方から「これからどのようなことに挑戦していきたいですか?」と、今後の展望を聞かれた2人。

鈴木村長は「クリエイターを育てられる人・支援できる人を育てたい」とのこと。
村長として活動される中で、1人ひとりのクリエイターと向き合い、大きく成長させていくことにやりがいを感じていらっしゃるそう。
ただ、村長1人では限界があるため、同じように活動できる人を育成することで、支援体制を強化していきたいとお話しされていました。

和田は「インターネットを通じて、日本全国の作家さんに学習機会を提供したい」と、minne作家活動アドバイザーとしての志しを披露。
2015年からアドバイザーとして活動し、作家支援活動の基礎を築いてきて、その4年間のアウトプットとして「売れるきほん帖」を出版できたと振り返る和田。
先ほどの地方議論にも繋がりますが、地方はセミナー開催等が少ないため、地方に講演に行くだけでとても歓迎していただけるそうです。
そんな地方在住作家さんの生の声を聞いてきた和田だからこそ、「やることをやれはちゃんと結果が出せる」ことを、インターネットの力で全国の作家さんに浸透させたいと話していました。

鈴木村長はどちらかというとオフライン側、和田はオンライン側で活動しており、フィールドは異なっています。
それでも、それぞれのポジションから支援の裾野を拡げていきたいという気持ちは一致。
こんな力強い2人から、日本のクリエイターの晴れやかな未来が垣間見えた気がしました。

今回お届けした内容は、座談会で話された内容のほんの一部。
他にも、会場だからこそ聞ける、とても濃いトークが繰り広げられました。
このレポートを読んで、もっと和田の話を聞いてみたい! と思われた方は、8月に神戸・鹿児島・福岡・世田谷でセミナー・イベントを開催いたしますので、ぜひお越しくださいね♩

今後のminneのイベントに関するお知らせは、以下よりご覧ください。

「minne学習帖」では作家さん向けにさまざまな読みものを公開していますので、ぜひご覧ください。


この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?